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ラベンダーの空

ラベンダーの空 9. 白く輝く花-3

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その日の夜、いつもなら夕飯後直ぐに、テキストを持って降りてくるラベンダーは、自室に篭ったまま出てこなかった。そろそろテレビ講義が始まる時間になる。

「あいつ忘れてるのかな?」リビングでテレビを見ていたジンは天井を見上げた。



「ラヴァン?講義の時間だけど?」
そう声をかけてからラベンダーの部屋のドアに手をかける。

「あ・・・っと、今いく。呼びに来てくれてありがとう」

ドアが開くと同時にラベンダーは、ジンの前に立ちはだかるようにして飛び出して来た。




「ん?なに隠してるんだよ?様子が変だぞお前」

「え、何も隠してないよ。ちょっと勉強してただけ、・・・直ぐに降りるから」
そう言うと、ラベンダーは慌ててドアを閉めてしまった。

その後も、ラベンダーは講義の時間ぎりぎりまで部屋にこもり、講義が終わるとまたそそくさと部屋に引き上げてしまう日が続いた。
しかも、昼間はかなり眠そうに欠伸を繰り返している。

「毎日、なにやってるんだろ?」訝しげに天井を見上げるジン。

「大学に出すためのレポートでもまとめているのかしら?」
フローラも、少し心配そうな顔で天井を見上げた。


その日の深夜のこと、ジンはなかなか寝付けずにベッドの上でゴロゴロしていた。
隣の部屋からは、なにかをぶつぶつ言っている声が聞こえている。
その声が気になり、ジンはラベンダーの部屋のドアの前に立った。

「らーまーでる・・・らむどるー・・・ん?」
中からなにかを読んでいるラベンダーの声が聞こえてきた。

「こんな遅い時間まで、なにをぶつぶつ言ってるんだよ!」

ジンが部屋に入ると、ラベンダーは慌てて机の上のものを隠そうと体を机にうつ伏せた。

「な、なんでもない・・・。声うるさかった?ごめん、静かにやるから・・・」

「あ~?声なんかどうでもいいけどさ。こんな夜中になにやってんだよ」

「え、あ、なんでもないから。もう寝る、寝るから・・・って、あー」

ジンは、ラベンダーの体の横からはみ出していた、かなり年代物の本をヒョイと持ち上げる。

「これって・・・お前、古代ルーディア語じゃん・・・」

「え?え?ジン知ってるの?」

古代ルーディア語とは、今は使われていない古代語のひとつで、魔法に使われる呪文はすべてこのルーディア語で書かれている。逆に言えば、魔法の呪文以外でルーディア語が使われることはまず無かった。

「え・・・、あ・・・、その・・・、お、俺も一応学生だから・・・」

「え?え?じゃ、じゃあ・・・これ読める?」

突然目をキラキラとさせてラベンダーが古書のページをめくりだす。

「えっと・・・、あ、これこれ」

「え?どれ・・・」

「らーまーでる って言うのは・・・鏡のような?あ、ちがうか?ような鏡?」

「ブッ」思わず噴き出すジン。

「あ?なんで笑うのよ、真剣なんだから。知ってるなら教えてよ!」

「ひでぇ発音」

「しょうがないでしょ?分かんないんだから」

「これか?よし、いいか、良く聞けよ・・・。ラ・マーデル ランデルード・・・」

まるで歌うように滑らかに、美しい旋律を奏でるような抑揚をつけて、ジンはその文章を読み始める。
その声にラベンダーは思わず聞き惚れてしまう。

「おい、なにボーっとしてるんだよ?」

「はっ、あ・・・」ジンに声をかけられて、ラベンダーは我に返る。

「ちゃんと聞いてた?」

「あ、うん。てか、すごい!」

「え?なにが」

「なんか歌か呪文を聞いてるみたいだった。すごくスラスラ~って滑らかで」

「え・・呪文・・・?」その言葉に一瞬、ギクッとするジン。

「すごいね、すごいね。ジン!!」

「あ、あはは、そんなに褒めてもらうほどのものでも・・・。って、なんでお前こんなのやってるの?」

「あ・・、メリーベルのため」

「メリーベルの?」

「メリーベルの病気に効く薬草はないかって探してたの」

「でも・・、この本は、薬草の本じゃないだろ?」といいながら、本を裏返して背表紙を見たジンは、一瞬、身を硬くした。




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rapurasu 様

ご訪問&コメントありがとうございました。

私もまだ書き始めたばかりですので、
アドバイスなんてとんでもないです。


私はただ、このお話を楽しんでいただけたらいいなと思っています。

ども!今日はじめてこさせていただきました「rapurasu」です。私も物語(?)作ってます!ものすごく下手ですけど・・・・よかったら、見てください!!そして、アドバイスをください!!お願いします!アドレスは、
http://happy.ap.teacup.com/sannpodaisuki/
のサブページが(リンク集にあります)物語部屋です。
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